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北東北の青森県と岩手県の県境に接した大館比内鷹巣地方は、かつては比内郡(ごおり)と呼ばれ、北秋田地方に区分され、世界遺産に登録された白神山地のふところにあります。白神山地は悠久の大自然をそのままに原生ブナの森を育んでいて多くの酸素を生産するいわゆる地球の酸素ボンベなのです。人の手が入り自然のバランスを壊すのは簡単ですが自然を回復させるためには多くの時間がかかることをやっと最近みんなが分かるようになりました。大切にしよう人類の財産白神の自然。またすぐそばには神秘の十和田湖があり四季おりおりの風情をみせて多くの観光客の心を捕らえます。一生に一度は必見です。
北秋田の広域には良質の秋田杉が生育し、特に大館近郊の長木沢は戦国以前から秋田杉の特産地として知られた。現在大館市にはその森林資源を活用した大館樹海ドーム(木造では世界一)ががあり、各種スポーツイベント、コンサートで賑わう。また渋谷駅の忠犬ハチ公はわが大館で生まれた。比内地方はきりたんぽや秋田音頭で有名な曲げわっぱの特産地でもある。近年、館能代空港(あきた北空港)が開港し、交通の手段がひとつ増えた。
古代より地理的な環境は東に上津野(鹿角)地方をかかえ、そこから流れる米代川の流域の河岸段丘がおおかた比内郡だった時代が多かった。平安末期までは陸奥の国の一部と認識されていたようだが、特に北秋田比内郡地域は金や杉林などの天然資源に恵まれ、戦国末期までの浅利氏は近隣の国人土豪との間で争奪と侵略で戦乱の草刈り場となった。